そういち総研

世界史をベースに社会の知識をお届け。

イスラム史

アラビア科学(イスラム科学)の歴史2 近代科学の戸口まで来ていた

アラビア科学のさまざまな成果をみわたす 前回の記事(アラビア科学の歴史1)で、中世のイスラムの国ぐには世界の繁栄の中心で科学研究がさかんだったこと、その科学が古代ギリシアの遺産を受け継いだものであることを述べた。本記事では最盛期のアラビア科…

アラビア科学(イスラム科学)の歴史1 アッバース朝の翻訳運動

はじめに・アラビア科学について知る意味 アラビア科学は、中世(500年頃~1500年頃)にとくに繁栄したイスラムの国ぐにで研究された科学のことだ。イスラム科学ともいう。今から1000年ほど前の世界では、イスラムの国ぐには世界の中心で、その科学研究は最…

紙という新しいメディア・その発明と普及による変革の歴史

紙の発明・普及は、社会に流通する情報量の大幅な拡大、文章や図表などの表現方法の発達をもたらした。さらには行政やビジネスの精緻化、文化の洗練にもつながった。新しいメディアの登場が社会に及ぼした影響の範囲は広く、深かったのだ。この変化は、現代…

歴史からみるイスラム入門 ムハンマドからアッバース朝成立までのイスラームの形成期

まえがき この記事では、イスラム教あるいはイスラム世界というものがどのようにして成立したかについて初心者向けに解説していきます。つまり歴史からみる「イスラム入門」です。ただし、断片的な通りいっぺんの説明ではなく、かなり系統的に、それなりに踏…

繁栄の中心で起こる「大企業病」が、中国やイスラムの衰退をもたらした原因

世界史において、「世界の繁栄の中心」「覇権国」といえるような各時代を代表する強国・大国は時代とともに移り変わってきた。どれほど繁栄した国であっても、その勢いが永久に続くことはない。たとえば数百年前には、中国の王朝やイスラムの帝国は世界のな…