そういち総研

世界史をベースに社会の知識をお届け。

テーマ史

都市への集中・都市化は、はたして「異常」なのか? 都市の歴史から考える

目 次 「アンチ都市」の主張 文明の副作用をどうするか メソポタミア文明の都市化率 100万人都市ローマという到達点 1800年代ロンドンの環境改善 文明国で都市が衰退した事例 都市が衰退するのは、きびしい・不幸な時代 「アンチ都市」の主張 日本経済新聞(…

「コロナ以後」を考えるための感染症の歴史的事例・「中世のペスト」より「ビザンツのペスト」が参考に

「感染症の大流行がその後の社会に与えた影響」を考えるうえで、よく引き合いに出される「中世ヨーロッパのペスト」の事例。これは、じつはあまり参考にならない。発展途上の新興地域だった当時のヨーロッパと、成熟社会の現代の先進国とでは、条件がちがい…

紙という新しいメディア・その発明と普及による変革の歴史

紙の発明・普及は、社会に流通する情報量の大幅な拡大、文章や図表などの表現方法の発達をもたらした。さらには行政やビジネスの精緻化、文化の洗練にもつながった。新しいメディアの登場が社会に及ぼした影響の範囲は広く、深かったのだ。この変化は、現代…

大きな被害をもたらした感染症の歴史 ペスト、コレラ、天然痘、インフルエンザ

先日(2020年4月19日)、当ブログでは「感染症は、文明に必然的に伴う副作用である」ということを述べた記事をアップしました。本記事は、その続きです。「感染症とは人類にとって何か」を考える前提となる、とくに知っておくべき、甚大な被害をもたらした世…

人類は壁をつくってきた メソポタミア、万里の長城からメキシコ国境のトランプの壁まで

トランプ大統領は、アメリカとメキシコの間の国境に壁を建設・整備しようとしている。このような、文明の中心部へ周辺の人びとが侵入するのを防ぐための壁は、有史以来くり返し建設されてきた。そして、そのような壁は、長期的にみればくり返し破られてきた…

インド人はいつからカレーを食べているか

インド人は、いつの時代からカレーを食べているのだろうか? この問いに自信と根拠を持って答えられる人は、そうはいないだろう。「昔から食べてるんじゃないの?」としかいえないのが、ふつうだ。この問いについて調べてみると、インド史の成り立ちや、国の…

ヨーロッパとは何か・その定義

世界史を理解するための基礎知識に、「ヨーロッパ」という概念がある。ヨーロッパとは何かを理解するには、カトリックや東方正教などのキリスト教についての知識が必要である。そして、それらの宗派の成立の背景には、ローマ帝国の歴史もかかわっている。ま…

震災のときのあかりの工夫と、最古の文明のあかり・オイルランプの歴史

震災で停電のときに役立つ、たとえばアルミカップに油を入れてティッシュの灯芯に火をともす簡易な照明。これは、文明のはじまりの時代に生まれたオイルランプと基本的には同じものだ。目 次 震災のときの簡易なあかり 最初の文明のあかり 燃料はすすが出な…