そういち総研

世界史をベースに社会の知識をお届け。

中世

「コロナ以後」を考えるための感染症の歴史的事例・「中世のペスト」より「ビザンツのペスト」が参考に

「感染症の大流行がその後の社会に与えた影響」を考えるうえで、よく引き合いに出される「中世ヨーロッパのペスト」の事例。これは、じつはあまり参考にならない。発展途上の新興地域だった当時のヨーロッパと、成熟社会の現代の先進国とでは、条件がちがい…

紙という新しいメディア・その発明と普及による変革の歴史

紙の発明・普及は、社会に流通する情報量の大幅な拡大、文章や図表などの表現方法の発達をもたらした。さらには行政やビジネスの精緻化、文化の洗練にもつながった。新しいメディアの登場が社会に及ぼした影響の範囲は広く、深かったのだ。この変化は、現代…

歴史からみるイスラム入門 ムハンマドからアッバース朝成立までのイスラームの形成期

まえがき この記事では、イスラム教あるいはイスラム世界というものがどのようにして成立したかについて初心者向けに解説していきます。つまり歴史からみる「イスラム入門」です。ただし、断片的な通りいっぺんの説明ではなく、かなり系統的に、それなりに踏…

ゲルマン人の「民族大移動」と西ローマ帝国崩壊の経緯。また、なぜ西ローマは滅び東ローマは残ったか

西暦400年代後半の、ゲルマン人の侵入や内乱による西ローマ帝国の崩壊。これは、「巨大な世界史的変動がどのように起きるか」についての重要なケース・スタディである。世界の「中心」として繁栄してきた超大国が、周辺民族の圧力などによってそれまでの体制…

ビザンツ帝国=東ローマ帝国とはどういう国だったか・そして現代世界とビザンツの共通性

かつて、ビザンツ(ビザンチン)帝国=東ローマ帝国という国があった。西暦400年代以降、ローマ帝国の東半分の地域(バルカン半島、アナトリアなど)で栄えた、古代ローマ帝国の末裔である。この国は長く続いた。その滅亡は1453年。この年、当時のイスラムの…